今日で17週目。
先週で妊娠5ヶ月に入り、「安定期」と呼ばれる期間に入ったそうだ。
この「安定期」なるもの。
僕はてっきり「体調が安定する」時期なんだと思い込んでいた。
でも実際は、「流産の確立が下がる」という意味での安定なのだそうだ。
ネット上では「15~16週あたりから少しずつつわりも収まってくる頃…」と目にする。
それなのに、16週目も終わろうという数日前まで、ずーっと調子は悪いままだった。
毎日毎日、「気持ち悪い…」「吐きたいけど出ない…」といった辛そうな症状を耳にする。
それなのに僕は、妻に優しい声掛けができない。
「赤ちゃんが元気に育ってる証拠だよ」とか「もうちょっとの辛抱だから」とかそんなことくらいは言えるんだけど、
「頑張ってくれてありがとう、今日も愛してるよ」だの「苦しいよね…同じツラさを分かってあげられなくてゴメン」みたいな、
そういうセリフにものすごく抵抗がある。
どうやらこれはダメな旦那らしい。
本当にヨソの夫婦は、そんなことを言っているのだろうか…?
出産は人生の一大イベントであり、
男はすべてのプライドを投げ打ってでも、奥さんの心身を優先すべき、なのである。
だから、どんなに腹立たしいことを言われても、
理不尽な態度を取られても、
今はぐっと堪えて、妻が良い気分でいられるようにしてあげようと思っている、し、
本当に必要であるならば、例の歯の浮くようなセリフもいとわない、つもり。
(「考えているという時点でダメ、自然に出て来ないとダメ」なんて言われそうだけど)
そして前述の通り、ここ数日でようやく体調が安定してきているらしく、
やっと笑顔を見せる余裕が出てきたみたいだ。
良かった。
本当に安心した。
思えば2月のアタマ。
「妊娠はしています」
「でも流産しかかっています」
という医師の診断が今でも頭に残る。
喜びと不安の入り交ざる、それはそれは複雑な感情だった。
こうして流れてしまうことなく、今もお腹の中にいてくれることがありがたい。
そして、妻自身が心身の健康を取り戻しつつあることも、心から嬉しく思う。
ひどい体調不良が数ヶ月も続く、なんて本当にツラかったことだろう。
頑張ってくれている妻のことも、お腹の子供のことも、とても愛おしい。
…ん?
言葉には出来ないけれど、どうやら頭の中では似たようなことを考えているんじゃないか。
それならば、ちゃんと伝えなきゃいけないんだろうなぁ。
どんなに深く思っていても、「伝えなければ伝わらない」ことなんていくらでもある。
でも…言いたくない!(笑)
オトナにならなきゃ。
だって「親」になるんだから。
親バカでもバカ親でもいい。
家族をしっかり愛せる親になりたい。